10月14日に熊本地裁で開かれた傷害致死事件の初公判で被告人に付き添っていた男性刑務官が居眠りをしていたことが分かりました。男性刑務官は居眠りを認めていて、熊本刑務所が処分を検討しています。

10月14日に熊本地裁で開かれた傷害致死事件の裁判員裁判の初公判。法廷で被告人に付き添っていた熊本刑務所の男性刑務官が居眠りをしていたということです。

勾留中の被告人の刑事裁判では、通常、刑務官2人が被告人に付き添って法廷に入ります。

裁判が始まる前に被告人の手錠や腰縄を外し、その後は、逃走を防ぐため被告人の両脇に座ります。

取材していたTKUの記者によりますと、この日、午前10時から午後にかけて開かれた公判で、2人のうち1人が何度も下を向いて寝ているような状態が見受けられたといいます。

当日、TKUが熊本刑務所に問い合わせると、「申し訳ない。事実関係を確認する」と回答。翌日からは別の刑務官が担当し、傍聴席にも刑務官が立ち会う姿が見られました。

そして23日、この男性刑務官が居眠りを認めたことが刑務所への取材で分かりました。

刑務官は「頭痛があって眠気を催していた。薬を飲んでいたが、勤務を考慮し、眠気を引き起こす成分は入っていないものだった」と話しているということです。

熊本刑務所の大坪 誠 所長は「矯正行政への信頼を損ないかねないもので誠に遺憾。再発防止のための指導を徹底する」とコメント。

「上級庁と相談し処分を検討する」としています。

テレビ熊本
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