福島県福島市の福島駅前にぎわい広場では、10月24日・25日に「あづまオクトーバーフェス×ビビビ。」が開催されている。夜の会場に並ぶカラフルなテントには、厳選されたビールや日本酒を求める人々が集まっていた。
■東京・代官山の「ビビビ。」と福島市がコラボ
このイベントは、東京・代官山にあるクラフトビール専門店「ビビビ。」と福島市のコラボレーション企画だ。ビビビ。が厳選した全国各地のクラフトビールと、福島県のあづま山麓でつくられた酒が一度に味わえる貴重な機会となっている。
■あづま山麓から集まる5つの醸造所
あづま山麓エリアには、どぶろく、ビール、日本酒、ワインを造る5つの醸造所があり「あづま山麓ふく酒(ふくさけ)街道」と名付けられている。このイベントでは、それら5つの醸造所が一堂に会し、様々な種類のお酒を提供している。
出店しているのは次の5つだ。
- 金水晶 四季の蔵(日本酒)
- みちのく福島路ビール(クラフトビール)
- おららの酒BAR・醇醸蔵(どぶろく)
- 吾妻山麓醸造所(ワイン)
- YellowBeerWorks(クラフトビール)
■特徴的なビールの数々
福島市大笹生に醸造所があるYellowBeerWorksでは、「Juicy Pop」というビールを提供していた。グレープフルーツのような味わいのあるヘイジービールと呼ばれるもので、一般的なビールとは異なるフルーティーな風味とジューシーさが特徴だ。中サイズで700円、大サイズで800円だ。
また、みちのく福島路ビールは、地元の桃を使った贅沢なフルーツビール「桃セゾン」を出品。中サイズ700円、大サイズ900円のこのビールは、桃のフルーティーな香りとビールの風味が絶妙にマッチしている。
みちのく福島路ビールの常務取締役である吉田博子さんは「秋の夜長をここの場所で皆さんにゆっくりしていただきたいイベント」と語った。
■全国から集まるクラフトビール
このイベントでは、あづま山麓のお酒だけでなく、ビビビ。が厳選した全国のクラフトビールも味わうことができる。宮城県、栃木県、愛媛県、沖縄県、そして福島県田村市のブルワリーのビールが勢揃いしており、普段は出会えない多様な味わいを一度に体験できる貴重な機会となっている。
また会場には観光PRブースも設けられており、「お酒×旅」の提案も行われていた。福島の酒造りの文化や地域の魅力を発信する場ともなっているのだ。
■秋の夜長を彩る2日間のイベント
あづま山麓から集められた様々な種類のお酒と、全国から厳選されたビールを味わえる2日間。第1日目となる10月24日は午後9時まで、25日は午前11時から午後8時までの開催だ。
めったに味わえない全国のビールと、造り手の想いが溢れるあづま山麓の酒。福島の魅力が凝縮された、入場無料のこのイベントは、お酒好きには見逃せない機会となっている。