漢方薬や化粧品などの原料となる薬用シャクヤクの収穫が井原市で始まりました。
重機を使って畑の土を掘り起こします。井原市では、11年前から漢方薬や化粧品などの原料に使われる薬用シャクヤクの栽培に取り組んでいて、毎年約3トンを出荷しています。
4年かけて栽培される薬用シャクヤク、井原市でしか生産が認められていない品種・「べにしずか」が土から掘り出され、農家が丁寧に根を取り分けていきました。
(JA晴れの国おかやま薬用作物部会 森本潔会長)
「今年(2025年)は高温と乾燥だったが、それにすればまあまあ出来ている。薬用作物、薬用植物のふるさと井原を目指して取り組んでいる」
10月24日は、岡山市の岡山一宮高校の生徒約40人が社会貢献活動として収穫を体験し、細い根を取り除くなど作業を手伝いました。
(体験した生徒は…)
「土に触ることがなかなかないので新鮮で楽しい」
「(井原で薬用シャクヤクが栽培されていることを)全く知らなかったので、もっと岡山について知りたいと思った」
薬用シャクヤクの収穫は11月下旬まで続き、24日に収穫された「べにしずか」は、大手化粧品メーカー「資生堂」の製品に使われるということです。