季節の変わり目で寒暖の差が激しいこの時期、なんとなく体がだるいのは、「秋バテ」かもしれません。
秋バテの原因と対策を取材しました。
福岡県内では、先週まで季節外れの30℃前後の暑さが続いていたかと思えば、今週は一気に冷え込み22日は11月中旬並みの寒さに。
この寒暖差に、街の人たちは…。
◆街の人
「急に寒くなったり暑くなったりするので、鼻水がずるずる出たりけっこう気になるところはある」
「(最近)寒いのでなかなか起きられない」
「先週から急に寒くなってそれでちょっと(疲れが)ガクッときた」
急にやってきた寒さに、体調の異変を訴える人もいるようです。
こうした症状について、内科の医師は…。
◆ひろつ内科クリニック 廣津こう平 院長
「この季節の変わり目で寒暖差であったり気圧差で起きてくる自律神経失調症を通称、秋バテと呼んで患者さんに啓蒙しています」
秋バテとは、気温や気圧の変化で自律神経が乱れ、体のだるさなどの症状が出ること。
このクリニックでは、10月に入って原因不明の体調不良を訴える人が増えているといいます。
◆ひろつ内科クリニック 廣津こう平 院長
「倦怠感が続いたり、食欲不振が出たり、なかなか調べても原因がわからないような体調不良の人、睡眠障害の人やめまいの人を含めれば1日平均2~3人はいる」
夏バテならぬ「秋バテ」。
一体、何が原因なのでしょうか?
◆ひろつ内科クリニック 廣津こう平 院長
「夏は暑いですから『放熱モード』といって熱を逃がすモード、食生活も冷たいものをとったりクーラーを浴びたりと冷たいものに体が順応している状況で、急に寒くなると体に熱を溜め込まないといけないモードになるが、その体温調節や気圧への対応がなかなか追いつかない」
では、秋バテにならないためにはどうすればいいのでしょうか。
それは、体を温めること。
温かい鍋料理を食べることで、体の中から温めるとともに栄養もバランスよくとることができます。
さらに、半身浴などでしっかり温まりリラックスすることも大切だといいます。
そして、もう1つは規則正しい生活。
◆ひろつ内科クリニック 廣津こう平 院長
「日中のリズムをちゃんと整えることが大切で、一定の時間に夜ご飯を食べ、しっかり起きて、一定の時間に朝ごはんを食べて、そして日光を浴びる。一日のリズムをちゃんと作っていく。とにかく自律神経のバランスを整えること、今から本格的に急に寒くなっていくので、ちゃんと寒さに備えるのが大切」
規則正しい生活とバランスの取れた食事が秋バテを乗り越えるカギといえそうです。