福岡市中心部の天神に大型複合ビル「ワン・フクオカ・ビルディング」(通称「ワンビル」)が開業して24日で半年を迎え、運営する西鉄は来館者の数が累計782万人となったと発表しました。
ワンビルは市の再開発事業「天神ビッグバン」の目玉施設として4月24日に開業し、地下4階、地上19階の建物にはオフィスや商業フロア、ホテルなどを備えています。
運営する西鉄によりますと、来館者の数は1日平均4万人で、10月1日に累計700万人を突破し、開業からの半年では782万人に上っています。
商業フロアの具体的な売り上げ額は明らかにしていませんが、飲食やハイブランド、コスメ系のテナントが好調で上期は想定を超える売り上げになり、約2割がインバウンドによるものとみられるということです。
またオフィスも契約締結見込みを含めて約8割が埋まったほか、ホテル部門もインバウンド需要に支えられて、想定を大幅に上回るペースで客足や売り上げが伸びているということです。
西鉄の林田浩一社長は23日の会見で「来館者の居場所をしっかり作って提供することで、天神全体の価値を上げる役割を果たしているのではないかと評価している。百年の計という思いで作った施設なので、しっかりと長い目で見て取り組んでいきたい」と話しました。