NBA、アメリカプロバスケットボールの現役の選手や監督などが違法な賭博に関与し、34人が逮捕・起訴されました。
X線や特殊なめがねなどが使われていました。

FBI(連邦捜査局)などは23日、違法な賭博による詐欺やマネーロンダリング(資金洗浄)などの罪で、NBAのポートランド・トレイルブレーザーズのチャウンシー・ビラップス監督やマイアミ・ヒートに所属するテリー・ロジエ選手、クリーブランド・キャバリアーズのアシスタントコーチも務めたデイモン・ジョーンズ元選手ら34人を逮捕・起訴したと発表しました。

このうち、賭博を運営していたニューヨークの5つのイタリアン・マフィアグループのメンバーなども含まれています。

捜査当局によりますと、ビラップス監督とジョーンズ元選手は現役を退いた後の2019年頃から、ポーカーゲームで客を寄せるサクラとして参加していました。

ポーカーゲームはマフィアが運営し、シャッフルする際にカードを読み取る機械や、伏せたカードをX線で読み取るテーブルなどが使われたほか、印のついたカードを確認できる特殊なコンタクトレンズやメガネで情報を共有していたということです。

一方、ロジエ選手は、シャーロット・ホーネッツに所属していた2023年、ケガで試合を途中退場することを共犯者に教え自分の活躍を予測する賭けで数万ドルを勝たせ、分け前を受け取っていました。

捜査当局は「NBAのインサイダー取引だ」と非難しています。

発表を受け、NBAは声明で、ロジエ選手とビラップス監督を即時解雇し、捜査当局と協力していることを明らかにした上で、「事態を真摯(しんし)に受け止めている。試合の健全性は最優先事項だ」とコメントしました。

ビラップス監督は2024年、NBAの「殿堂入り」を果たしていて、シーズンが始まったばかりのNBA界に衝撃が走っています。

フジテレビ
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国際取材部
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