2026年春の「センバツ」につながる高校野球中国大会が、10月24日から山口県で開かれます。
出場する山陰勢6校のうち、注目は川本町の島根中央高校です。
2007年に川本高校と邑智高校が統合し、学校創立19年目で秋の県大会を初めて制して挑む中国大会、念願の「甲子園」へ約3000人の町民の期待も高まっています。

川本町の町民球場。
2026年春のセンバツ大会につながる大一番で、24日から始まる中国大会に向け追い込みをかけるのは、島根中央高校の野球部員。

9月の秋の県大会で、学校創立19年目で初めて優勝を果たしました。

島根中央高校野球部・塩崎孔輝主将:
夏に初戦敗退という結果で終わってしまって、メンバーの中でも絶対秋取るっていう気持ちが大きかったので、そして今回この秋の大会で優勝できたっていうことは素直に嬉しいです。

秋の県大会では、キャプテンでエースの塩崎孔輝投手を中心に5試合で5失点。
切れ目のない打線で1試合平均7得点を挙げるなど、攻守がかみ合い、県内の強豪校を次々と撃破しました。

島根中央高校野球部統括顧問・新田均さん:
1試合ずつ上手になったなと思いますよ。試合ごとに上手になった。

こう話すのは「統括顧問」の新田均さん。
監督として、浜田、大社を春夏あわせて8回、甲子園に導いた島根の高校野球界きっての名指導者です。

7年前に教員を定年退職したあとも、島根中央高校の統括顧問として指導にあたっています。

統括顧問・新田均さん:
一戦一戦いいプレーを繰り返してやったり、勝つ喜びを得たりとか、そういうことを繰り返していくうちに、要するに精神的なものが自信につながって、物怖じしなくなるし、緊張もいい緊張になっていくし、パフォーマンスがどんどんどん上がってきますね。

監督を務めるのは和田誉司さん。
2024年に現役を引退した元福岡ソフトバンクホークスの和田毅さんの弟です。

新田さんが浜田高校時代に毅さんを指導。
島根出身のレジェンドでつながる2人がナインを鍛えています。

島根中央高校・和田誉司監督:
一つ優勝できたことによって喜んでくださる声はいただいている。
もっと喜べるようにと思っています。

学校がある川本町は人口約2900人。
隠岐を除く本土ではもっとも小さな町です。

島根中央高校は2007年に川本・邑智の2校を統合して誕生。
町でただ一つの高校の野球部は町民にとっても「希望」の星です。

町民:
喜ばしいことですからぜひ頑張っていただきたいですね。

町民:
この前強い勝ち方したじゃないですか。たぶんいいところまで行くんじゃないですかね。

島根中央高校野球部・塩崎孔輝主将:
野球部としても街に出た時にやっぱり地域の人と距離がかなり距離が近いというのは感じるので、自分たちが結果を残して、地域の人に地域の方々にさらに活気をもたらしたいと思います。

小さな町から初めての甲子園へ。
町民の期待を胸に島根中央ナインは大きな舞台に挑みます。

統括顧問・新田均さん:
(甲子園は)そんなに簡単にはいかないんですけどね。簡単ではないけども、行けないところではない。

中国大会は山口市で24日開幕、島根中央高校は24日の1回戦、岡山の関西との対戦します。

TSKさんいん中央テレビ
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