10月21日に発足した高市政権。臨時国会でどのような成果を出せるのか、与野党の協議が活発になっています。
10月22日に続き臨時閣議を開いた高市首相。
24日に行われる見通しの就任後初めての所信表明演説で、内閣の最優先課題として挙げるとみられるのが「物価高への対応」です。
21日の記者会見で高市首相は…。
高市早苗 首相:
国民が直面している物価高への対策をしっかりと講じていく。ガソリン税の暫定税率は速やかに廃止する考えです
24日の所信表明演説でもガソリン税の暫定税率廃止法案を今の国会で成立させる決意などを述べるとみられます。
1リットル当たり25.1円のガソリン税の廃止をめぐり、22日、自民党と立憲民主党の国会対策委員長が会談。
自民側が提案したのは2026年2月1日に完全に廃止し、年内は暫定税率を廃止した場合と同じ額の補助金を活用する案です。
自民党・梶山弘志 国対委員長:
できるだけ早めに決めていきたいが、法律で決めるだけでなく実務が伴います。現場がどうするかという話がある
これを受け、野党6党の税制の責任者が23日朝対応を協議し、「合意違反」として受け入れない方針を確認しました。
立憲民主党・重徳和彦 税調会長:
約束は暫定税率の廃止が年内早いうちにということでした。公党間の合意を平気で破るようなやり方は断じて容認できない
与野党の協議が難航する一方、ドライバーが望むのは1日も早いガソリン価格の値下げです。
福島流星 記者:
25円値下がりした場合140円台を切る可能性も出てきます。こちらのガソリンスタンドで130円台となれば実に5年ぶりの出来事だといいます
利用客:
それは年内ですよ。当然早ければ早いほど下がるのは結構
利用客:
もう何十年もこの状態だから暫定なんて嘘、税金に税金をかけているわけだからそれはやっぱり外してほしい
利用客:
とても助かります、結構ガソリン入れるので高いと…。学生なので助かります
利用客:
25円も下がるの?140円になる?楽しい、どこ行こうかな
ただ、国民が望んでいるのはガソリンの値下げだけではありません。
利用客:
コメがね…うち5人家族なので。もう少し下がるといいなと
利用客:
最低でも食品は税金がかからないように
利用客:
食料をやっぱり安くしてほしい。消費税があるかないかだけでも結構大きい違いが。金額的にも大きいので
こうした中、政府の方針転換により懸念される1つが高値が続くコメの価格です。
関係者によりますと、農水省は2026年の主食用米の生産量の目安について、2025年の見通しより30万トン以上少ない711万トンとする方向で最終調整しています。
コメ政策を担う農水省の元職員で“米どころ”山形県が地盤の鈴木憲和 農水相は石破政権の時に打ち出された「コメの増産」という方針について-。
鈴木憲和 農水相:
基本的には需要に応じた生産、これが原理原則だと思っている。(Q.小泉大臣含め前石破政権の方針を見直すと?)需要に応じた生産が基本です。それを見直しと捉えるのであれば見直しということになります
また、コメの価格抑制のために市場介入した手法に否定的な見解を示し、農水省は需要に応じた生産により安定した価格を目指したい考えです。
重要課題が山積する中で始動した高市政権。
高市首相の所信表明演説は24日の国会で行われる見通しです。