宿泊業界の人手不足解決につなげようと、外国人留学生を対象とした合同の就職説明会が23日、福岡市で開かれました。
◆記者リポート
「会場にはスーツ姿の外国人留学生が大勢訪れていて、皆さん熱心に担当者の説明を聞いています」
福岡市・天神で開かれた説明会には、市内の8つの宿泊業者が出展し、外国人留学生約300人が参加しました。
市内ではインバウンドなど観光需要の増加が今後も見込まれていて、その受け皿となる宿泊業の人材不足の解消が喫緊の課題となっています。
そこで福岡市は、市内での就職を希望する外国人留学生と宿泊業者をつなげようと、この説明会を3年前から実施しています。
参加した留学生たちは企業側の説明を聞くだけでなく、宿泊施設で働く魅力ややりがい、勤務内容などについて質問していました。
◆ネパールからの留学生
「日本で学んだ知識を(生かして)会社の成長に貢献したい。日本で就職したい」
外国人労働者の受け入れに対して反発の声があることについては…。
◆ベトナムからの留学生
「アニメが好きで日本に来た。『ずっと日本にいたい』と思っている。政治とかあまり気にしない」
人手不足が深刻化する宿泊業界は、異文化への理解度も高く、多言語に対応できる留学生の採用を積極的に進めていきたいといいます。
◆ソニックホテルアンドリゾート サポートチーム 松尾正治さん
「語学力を非常に重要視しているので、そういった形で外国人の方に期待はしております」
福岡市の担当者は、「今後も宿泊業者と求職者の接点を増やしていきたい」としています。