■大内被告「赤ちゃんは生まれてすぐに死亡していた。暴力は加えていない」起訴内容の一部を否認

 北海道南部の北斗市で2024年に生まれた赤ちゃんの遺体を遺棄したなどの罪に問われている女の裁判が、10月23日、函館地方裁判所で始まり、被告は起訴内容の一部を否認しました。

 住所不定・無職の大内流星被告(26)は、2024年4月から5月の間に出産した赤ちゃんに暴行を加えて殺害し、遺体を北斗市の実家に遺棄したとして、殺人と死体遺棄の罪に問われています。

 捜査関係者によりますと、赤ちゃんは布に包まれた状態でビニール袋に入れられ土に埋められていて、へその緒が付いた状態で見つかりました。

 函館地方裁判所で23日午前10時から始まった初公判で、大内被告は「赤ちゃんは生まれてすぐに死亡していた。暴力は加えていない」として、起訴内容の一部を否認しました。


■検察側「大内被告は殺意を持って被害者に暴力を加え、殺害した」と指摘

 検察側は冒頭陳述で、「大内被告は殺意を持って被害者に暴力を加え、殺害した」と指摘しました。

■弁護側「殺人罪については無罪を主張」

 一方、弁護側は「被害者は生まれたときに泣いておらず、すでに死亡していた。殺意はなかった」として、死体遺棄罪については争わないものの、殺人罪については無罪を主張しました。

 判決は11月6日に言い渡される予定です。 

北海道文化放送
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