フランスのルーブル美術館で起きた強盗事件を受け、美術館の館長が公聴会に出席し、警備体制の不備などについて説明しました。
ルーブル美術館のデカール館長は22日、フランス上院で開かれた公聴会に出席し、「私たちの弱点は強盗団の侵入を十分に事前に察知できなかったことだ」と話し、強盗団が侵入した窓を撮影するカメラについて老朽化のため撮影できていなかったと明らかにしました。
また、今回の強盗事件は「老朽化した防犯・建物設備の問題を浮き彫りにした」とも指摘し、責任を回避するための発言ではないとしたうえで、「日々懸命に努めてきたが、私たちは敗北した」と述べました。
ルーブル美術館をめぐっては、以前から施設の老朽化や、防犯面での脆弱(ぜいじゃく)性が指摘されていて改修計画が進められていました。