ツイセキです。
ビジネス関連のイベント誘致による経済効果の拡大を目指して、広島県呉市でモデル事業が開かれました。

20日、広島港の待合室前集まったイベント参加者たち。
これから「MICE」(マイス)と呼ばれるビジネス関連イベントのモデル事業が始まります。

「MICE」とは会議・研修旅行・国際会議そして、展示会の頭文字を取った造語で、企業や学会が開くビジネスイベントの総称です。

広島市は、市中心部からおよそ60キロメートル圏内の33市町で構成される広島広域都市圏で、人口200万人の維持を目指す構想を掲げていて、そのために「MICE」の誘致に取り組んでいます。

今回のモデル事業では国際会議の誘致に大きな期待が持てる場所「ユニークべニュー」でのモデル事業です。

「ユニークべニュー」とは地域の特性を演出可能な会場のことで今回は、呉市蒲刈町にある「広島県立県民の浜」で行われました。

今回のイベントには県や広島市、呉市の職員のほか旅行会社など「MICE」の関係者がおよそ50人参加しました。

イベントでは会議後のパーティーを想定し、参加者が海を眺めながらヨガを体験したり、

呉市ならではのグルメを堪能。
「ユニークべニュー」を活用した体験を通して、街の魅力を発信していきたいと意気込みます。

【参加者した県の職員は】
「いろんな観光や普段体験できないことを体験するというのが『ユニークベニュー』だと思うので、施設の魅力をどのように引き出すか(アイデア)を出せていけたらいい」

広島市は、今年3月西区の商工センターエリアに新たな「MICE」施設を設置する案などをまとめたビジョンを策定し、10年以内に施設を整備するとしています。
街づくりが着々に進む中、地域に魅力向上につながる方策について、意見交換が進みます。


【ツーリズムKURE・荻野光貴 事務局長】
「こういうふうに使いたいとか、こういうシーンでこういう人に来てほしいとか、発想がどんどん広がるのでこういう取り組みはありがたい」

広島市も「MICE」誘致に向け期待感を寄せます。

【広島市 MICE戦略担当・山根一聖さん】
「ここ『県民の浜』はもちろん広域都市圏域内のほかのユニークベニューの魅力向上や利用促進に活かしていきたい」

大きな経済効果をもたらすとされる「MICE」広島の街づくりは一歩ずつ進んでいきます。

《 記者の目・取材メモ 》
このモデル事業、ユニークベニューということですけれども、こちら今回の場所以外にも様々あるということです。取材した向井記者によりますと、ひろしま美術館、おりづるタワー、宮島エリア、西条酒蔵通りなど、県内に21カ所もあるということで、こうなってくると、活用するものもたくさんありますから、広島市はMICEを誘致するため今後もこのユニークベニューを通してモデル事業を行っていくとしています。

テレビ新広島
テレビ新広島

広島の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。