福岡市で18日、住宅1棟を全焼した火事で、警察は焼け跡から見つかった遺体がこの家に住む谷口利夫さん(93)と判明したと発表しました。
谷口さんは画家で、自宅には自身が所有する油絵が保管してあったということです。
福岡市中央区谷で18日午後1時ごろ、谷口さん夫婦が住む4階建て住宅から火が出て、一時炎と黒煙が激しく上がりました。
この火事で住宅1棟が全焼して70代の谷口さんの妻がやけどをしたほか、焼け跡から遺体が見つかり、その後、谷口さんと確認されました。
亡くなった谷口さんは画家として前衛美術運動「九州派」に参加するかたわら、美術教育家としても活動し、福岡市で西部美術学園を主宰していたということです。
1985年に放送されたTNCの番組にも出演し、「自立の芽生えは遊びから」と題して絵を描くことと子供の遊びについて持論を披露していました。
警察によりますと自宅には自らが所有する油絵が保管されていたということです。
警察と消防が火事の原因を詳しく調べています。