主に自動車部品用の金型製造を手がける新潟県燕市の飯川金型製作所が新潟地裁三条支部に自己破産を申請し、破産手続き開始決定を受けたことが分かりました。
民間の信用調査会社・帝国データバンク新潟支店によりますと、飯川金型製作所は1955年創業、64年7月に法人改組されたプレス金型製造業者で、県内メーカーの下請業者として主に自動車部品用金型製造を手がけるほか、技術力や充実した設備を背景に顧客の様々な需要に対して柔軟に対応し、98年7月期には年売上高約2億円を計上していました。
しかし、近年は地場産業の落ち込みなどにより業績低迷が続いていたほか、熟練職人や若手従業員の離職もあって作業効率が低下していたことなどから、2024年7月期の年売上高は約9500万円にまで減少していました。
また、欠損が連続していたほか、債務超過が続くなど財務面が脆弱で、厳しい経営環境を強いられていました。その後も業況は回復せず、資金繰りが限界に達したことから事業継続を断念。
負債は債権者約50人に対し、約3億円に上っていたということです。