あちらにも、こちらにも町の至る所でみつかるネコ。

ここは、多くの野良猫が生息し、「猫の島」として知られる国・キプロス。

現在、国の人口約100万人とほぼ同数にまでネコが急増し、深刻な問題になっている。
ネコは観光客にとって大きな魅力に
キプロスは、地中海の東部に浮かぶ 小さな島国。

面積は、四国の半分ほど。

国内では、美と豊穣の女神アフロディーテが誕生したという伝説が伝わる、ペトラ・トゥ・ロミウ海岸など古代の歴史と美しい自然が共存。

1980年には、南西部にあるパフォスの「古代遺跡群」が、世界遺産に登録された。

AP通信によると、キプロスでは、ネコの不妊手術を年間10万ユーロ、日本で約1760万円の予算で約2000件実施。
しかし、急増するネコの対応には不十分だという。

そこでキプロス政府は、2025月4日の「世界動物の日」に新たな対応策を発表。
ネコの不妊手術予算を、これまでの3倍の年間30万ユーロ、日本円で約5300万円に引き上げるとした。

キプロスでは観光業が経済の大きな柱で、島のネコは毎年訪れる何百万人もの観光客にとって大きな魅力の1つとなっている。

一方で、ネコの個体数が増えすぎると、生態系に深刻な影響を及ぼす可能性があり、早急な対応が求められている。
(「イット!」10月21日放送より)