事件や事故などで命を奪われた人たちの遺品などを展示した「生命のメッセージ展」が21日から那覇市で始まりました。
沖縄大学で始まった「生命のメッセージ展」は、理不尽に命が奪われることのない社会の実現を目指そうと開かれているものです。
会場では2歳から57歳までの50人の犠牲者についてパネルで紹介されています。
命の重さを感じてもらうため、パネルの足元には生前に履いていた靴が置かれました。
沖縄県出身の松永真菜さんと娘の莉子ちゃん。ふたりは6年前の2019年、東京・池袋で起きた暴走事故で帰らぬ人となりました。
ふたりのパネルには遺族の松永拓也さんの言葉が添えられています。
松永拓也さんの言葉:
ふたりが恋しい。抱きしめたい。でもそれは決して叶わない
展示会を主催したひだまりの会okinawaの河井由美さんも、20年前に起きた事件で元夫を亡くしました。
河合由美さんインタビュー:
メッセンジャーを見てもらって、向き合ってもらって、命の大切さだったりとか、家族の想いを感じ取ってもらいたい。お仕事をがんばっていたりとか、学校にあがるのを楽しみにしていた小さいお子さんもいるので、それぞれの想いを受け止めてほしい
展示を訪れた沖縄大学1年生 嘉数芽凛さん:
自分が仮に親とか妹が亡くなった場合、信じられないと思って。罪のない人が飲酒運転とかで亡くなってしまうのが本当に辛くて、悲しかったです
被害者を生まない社会の実現を訴える「生命のメッセージ展」は23日まで沖縄大学で開かれています。