21日に臨時国会が召集され、自民党の高市早苗総裁が第104代内閣総理大臣に指名されました。
公明党の連立離脱後、わずか10日あまりで発足した日本維新の会との連立政権に対し、県関係者は期待と不安を滲ませています。
*リポート
「高市新総理のもと、自民と維新の新たな連立政権がスタートします。維新との協力で改革を掲げる中、物価高対策や議員定数削減など政策の実行力が注目されます」
自民党の高市総裁は、21日午後に開かれた衆参両院の指名選挙で第104代の内閣総理大臣に選出されました。
「「高市早苗君237」内閣総理大臣とすることに決まりました」
「高市早苗君を内閣総理大臣に指名することに決まりました」女性の内閣総理大臣誕生は、史上初めてです。
総理の選出を巡っては、公明党が連立離脱を表明した今月10日以降、野党で候補者一本化の協議が進められましたが折り合いがつかず、自民と維新が連立政権を樹立することでまとまりました。
連立政権の発足にあたり、自民、維新の両党は、衆院議員の定数1割減や、政治とカネを巡る対応で焦点となっていた企業・団体献金のあり方について高市総裁の任期である再来年9月までに結論出すことで合意しています。
高市新総理の誕生に富山県内関係者の反応です。
石破政権で官房副長官を務めた自民党、橘慶一郎衆院議員は初の女性総理に期待を寄せています。
*自民党 橘慶一郎衆院議員
「初めての女性の総理、しっかりした政策でやっていくということなので期待したい。しっかりした連立の協定書をつくった進め方が詳細にまとめてあるので、これからがスタート書いてあることを丁寧にやっていくことが1番大事」
今回、新たな連立の枠組みで与党入りした日本維新の会、柴田巧参院議員は改革を進める好機だと捉えています。
*日本維新の会 柴田巧 参院議員
「これまでなかなかできなかった改革を進める大きなチャンスになっていく。目の前の物価高対策、暫定税率の廃止やガス・電気代の補助が動き出すことになる。まずは物価高対策、そして日本の構造的な改革、底力を引き出せるような成長戦略、構造改革を進める第一歩にしていきたい」
また、繰り上げ当選で、21日の臨時国会が初登院となった維新の上野蛍参院議員は。
*日本維新の会 上野蛍 参院議員
「高市さんに投票した。定数削減に関しては以前から訴えているし企業団体献金も政策として掲げているので意思形成として時間がかかるかもしれないが2つとも前に進めていくことが必要ではないか」
一方の野党。
一時、総理就任の有力候補として名前があがった玉木代表を擁する国民民主党の庭田幸恵参院議員は、まずは物価高対策を進めるべきだと訴えます。
*国民民主党 庭田幸恵 参院議員
「年収の壁を178万まで引き上げるところは維新との連立で遠のいて議論が国会議員の定数削減、政治とカネの問題に移って生活者からすると毎日の暮らし物価高対策を進めてほしいというのが民意。この論議がすり替えられないように訴えている政策を実現してもらうよう切り込んでいく」
また、自民党との26年に渡る連立に終止符を打った公明党県本部は。
*公明党県本部 佐藤則寿代表
「私どもが政権離脱に至った経緯は今更ながらの政治とカネの問題だったので、政治資金の問題だったので。これから検討するという内容の取り決めになったことは残念。多党化の時代に入ったので、与党だろうと野党だろうと互いに胸襟を開いて国民のための政治をやるという原点に立って、対話していきたい」
今回も総理大臣の輩出を逃した野党第一党、立憲民主党の山登志浩衆院議員は、政治とカネの問題に早く結論を出すよう求めます。
*立憲民主党 山登志浩衆院議員
「我が党の野田佳彦代表に投票した。議員定数削減が突如出てきたが、政治とカネを巡る問題はどこへ行ったのか。国民の政治に対する不信感を払拭するためにはまず政治とカネの問題に決着をつけなければいけないので、強く主張していく」
共産党県委員会は
*共産党県委員会 上田俊彦委員長
「改憲、大軍拡、社会保障の切り捨てスパイ禁止法、このような流れが強まるだろう。最悪の反動連立政権といってもいい。これは古い自民党政治そのもので、国民の矛盾が広がって早晩行き詰まるだろう」
*リポート
「物価高対策など課題が山積みの中、新たな高市政権の誕生を県民はどう受け止めて
いるのでしょうか」
*70代男性
「やっぱり行動力高市さんってはっきり物を言う人だし実際に今までやって来られたから期待している」
*20代女性
「女性として頑張ってほしいという話をさっき2人でしていた。やっぱり子どもにかかるお金が大きいので物価高(対策をしてほしい)」
*70代女性
「女性もどんどん進出してほしい。物価高はみなさん痛切に感じている。厳しいです」
*40代女性
「石破さんよりかは政治に期待できそうだと思う」
Q)どんなところに期待?
「外国人のトラブルが多いので、それを良くしてもらえたら嬉しい」
*50代男性
「私は中小企業の経営支援をやっている割と高市さんは中小企業向けの支援に力を入れている感じがする。本来は収益を上げながら賃金アップできるのが良い。そういったところへの支援策など困っているところが多いので期待したい」