倉敷市の大原美術館に所蔵されているエル・グレコの作品「受胎告知」が約60年ぶりの修復作業を終え、10月21日、3カ月ぶりに展示されました。

スペイン美術の巨匠、エル・グレコが1600年前後に描いたとされる「受胎告知」。大天使ガブリエルが聖母マリアにイエス・キリストを身ごもったことを告げる聖書の場面を表しています。

倉敷市の大原美術館を代表するこの作品、2025年7月からスペインの美術館の専門家を招いて約60年ぶりに修復作業が行われ、描かれた当時の色使いやタッチがよみがえりました。

展示室には、修復前と修復中の作品のレプリカや、修復作業の様子を紹介するパネルが展示されています。

(大原芸術財団 大塚優美研究員)
「ようやく皆さんに修復後のエル・グレコの「受胎告知」の姿を見てもらえるということで非常にうれしく思っている。ぜひ地域の皆さんからしっかり見てもらいたい」

修復された「受胎告知」は、10月21日から12月21日まで大原美術館で展示されたあと、大阪の美術館に貸し出されるということです。

岡山放送
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