東京都心で観測された21日朝の最低気温は、今シーズンで最も低い13.9度。
日中も17.2度までしか上がらず、11月中旬並みの肌寒い1日となりました。

そうした日に恋しくなるのが、ポカポカの鍋料理。
そこで、2025年の注目鍋を探りました。

「イット!」が訪ねたのは、国産や海外産のさまざまな唐辛子を料理に使う店「赤い壺」です。

看板メニューは、ナツメや八角など8種類以上の漢方と10種類以上のトウガラシが入った激辛スープ鍋です。

そのスープに季節の野菜や肉などを通せば、辛いだけではない、うま辛い鍋が味わえます。

通常よりもプラス1、辛さをアップした“4辛”の鍋を食べたお客さんは、「あっ辛くなってきてる。煮込めば煮込むほど」「辛っ!うまい!でも」「辛いけどおいしい。食べられない辛さじゃない、おいしい辛さ」などと話しながら鍋を楽しんでいました。

辛いのが苦手な人は、辛くないマイルドなスープから始め、辛さを足していくこともできます。

気温がぐっと下がった日は、こうした辛い鍋がよく出るといいます。

一方、ぐるなびが発表した2025年のトレンド鍋は、ずばり“アロマ鍋”。
ハーブやスパイスなどを使い、鍋のうまみと合わせて香りも楽しめるという、五感で味わう鍋です。

ハーブの検索数は、ここ1年で約1.7倍に増加。
健康志向の高まりなどから、ハーブやスパイスなどの香辛料市場は拡大しているということです。

埼玉県内のスーパーを訪ねると、売り場に数多くの鍋つゆが並んでいました。
ゆず塩の鍋つゆやショウガの鍋つゆ、マーボーつゆなど100種類以上を取りそろえ、9月初めから鍋つゆコーナーを拡大したといいます。

買い物客は「いきなり寒くなったから、秋を越していきなり冬になったような感じ。体から温めないと」「(鍋は)もう2~3回やってる。こんな天気ですから、涼しいから」などと話していました。

22日は、東京都心や静岡市で12月並みの寒さとなる予報。
絶好の鍋の日となりそうです。