愛媛県も20日にほとんどの地点で最高気温が25度を下回り、10月下旬にやっと秋が本格化しています。この一方で長引いたのが残暑。衣替えのピークがずれ、クリーニング店に影響が出ています。

曽我部愛麗キャスター:
「正午すぎの城山公園です。気温見てみますと25.7度。きょうは心地よい風が吹いていて涼しいです。イチョウもだんだん色づき始めていて秋の訪れを感じます」

愛媛県にも本格的な秋の訪れ。上空に涼しい空気が流れ込み、日中の気温は松山で23.5度、久万は前日より7.4度低い20.5度に。多くの地点で25度を下回り、秋らしい気温になりました。

松山市の城山公園では衣服に変化が見られました。

30代の女性2人:
「きょう(長袖)デビューです。きのうまでは半袖半ズボンでした」
「(衣替えは)まだできてないです。きのうやっと涼しくなった感じなので、まだ夏物が出てます」

会社員の男性:
「ここでお弁当食べようと思って出てきたんですけど、ちょっと肌寒いなと思って。羽織ってきたら良かった。さっきもホットコーヒー買って。普段暑い時はアイスコーヒーだったんですけど」

本格的な秋の訪れが10月下旬にずれ込んだ一方、長引いたのが残暑。衣替えのタイミングに遅れが出ています。

松山市にある石田クリーニング松山工場は例年、10月に入ると多くの秋物や冬物がクリーニングに出されるものの、今年は衣替えのピークが来ていないといいます。

石田クリーニング・大野邦夫営業部長:
「世の中では四季がないという形で業界のなかでは五季と言っている。私どもの商売は季節が結構影響します。やっぱり夏が長くなるとどうしても出てくる商品の方も減ってくる。今年は残暑厳しかったので、秋というよりも次は冬が入ってしまうような感じ」

この工場に集められるのは中予地域の21店舗からの衣類。10月に預かった衣類は、去年の同じ時期より約20%減っているといいます。

さらに物価高で全体的なニーズも減少。厳しい状況を打開しようとプロの技を使った「様々なサービス」を導入しました。

石田クリーニング・大野邦夫部長:
「“刺繍”をやります。クリーニング店で刺繍しているのはまずないと思います。愛媛県の方では」

新たな取り組みは、祭りや企業ロゴなどオリジナルの刺繍を施すことができる新しい事業や最新のしみ抜き機の導入。試行錯誤しながら利用者の獲得を目指しています。

愛媛県内は最高気温が25度を下回る日が多くなる見込み。季節の変わり目に衣替えの動きも一気に進みそうです。

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テレビ愛媛
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