実業団の女子駅伝日本一を決めるクイーンズ駅伝の予選会、プリンセス駅伝が10月19日、福岡県で開かれ、天満屋女子陸上競技部は若手選手らメンバー全員が力を出し切り3位と健闘しました。

福岡県宗像市などを舞台に行われたプリンセス駅伝。6区間42.195キロのスタートを託されたのは26歳の吉園栞です。ケガを抱える選手が多く、6人のメンバーギリギリで挑んだ天満屋。吉園もこの夏、腰を痛め万全の状態ではなかったものの力強く走り切り、3位で新人の平島美来(25)へとつなぎます。

先輩の力走に応えるように平島も先頭集団に食らいつき、タスキは、フルマラソンの日本記録保持者・前田穂南(29)へ。前のレースのベルリンマラソンからは約1カ月と疲労が残る中、前田は最長区間10.7キロをしっかりと走り切ります。

その後は外国人ランナーがひしめく4区を走った片岡碧巴葉(21)が7位でタスキをつなぐと、沿道の声援を受けた5区の西村美月(20)が再び3位まで順位を上げます。

アンカーを任されたのは新人の政田愛梨(23)。先輩たちの力走を見て緊張しながらタスキを受け取るも持ち味の粘り強い走りを見せます。チーム全員が今の持てる力を発揮した天満屋は31チーム中3位でフィニッシュし、34年連続となるクイーンズ駅伝への出場権を獲得しました。

(天満屋女子陸上競技部 政田愛梨選手)
「アンカーを任されたからには、良い状態でゴールしたい気持ちがあった。順位を落とさず最後まで走り抜けられて良かった」

(天満屋女子陸上競技部 前田穂南選手)
「一人一人が今の力をしっかり出し切れた。去年はシードのクイーンズ8を逃しているので、チーム一丸で走りたい」

クイーンズ駅伝は11月23日、仙台市などで行われます。

岡山放送
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