今年6月、動画配信サイトで配信された偽の投資動画を閲覧して接触してきた女性に対し、SNSを通じて実在しない証券投資に勧誘して、現金をだまし取ろうとした疑いで、自称・19歳の女と台湾国籍の26歳の男が逮捕されました。
詐欺未遂の疑いで逮捕されたのは、住居不詳で自称・ディーラーの女(自称19)と住居不定で自称・配達員の台湾国籍の男(26)です。
2人は6月11日、氏名不詳の別の人物らと共謀し、動画配信サイトで配信された投資動画を閲覧して接触してきた長岡市に住む40代女性に対して、複数回にわたり証券会社のトレーダーやアシスタントを名乗って、SNSのメッセージ機能を使い、実在しない証券投資に勧誘。
指示の通りに投資すれば運用利益が毎月確実に得られ、さらにその売却利益を得るためには所得税や手数料を払う必要があるものと信じ込ませ、10月15日に長岡市内の商業施設の駐車場で現金をだまし取ろうとした疑いが持たれています。
メッセージのやり取りを不信に思った女性が、事前に警察に「取り引きしている証券会社が怪しい」と相談したことで事件が発覚しました。
女性の相談を受け、警察が商業施設を見張っていたところ、現金を受け取りに来た2人が現れたため逮捕に至りました。
警察によりますと、2人のうち女が受け子、男は見張り役だったということです。
警察は捜査に支障をきたすとして、2人の認否を明らかにしていません。
また、警察は男が匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)に関わっているとみて、犯行の詳しい経緯や動機について捜査しています。