10月19日から20日朝にかけても、宮城県内ではクマの出没が相次ぎ、栗原市では住宅で飼っているイヌに被害があったほか、青葉区では自転車を運転していた男性がクマと衝突し、けがをしました。
警察によりますと、19日午後11時50分ごろ、栗原市若柳の住宅で飼っているイヌが吠えていたことから住人の男性が外に出たところ、イヌと体長1メートルほどのクマ1頭が対峙していたということです。
男性が工具を持って、再び外に出たところ突進してきたため、工具を振り回すとクマに当たり、クマは立ち去ったということです。
男性にけがはありませんでしたが、イヌは背中に傷を負いました。
現場は若柳小学校から迫川をはさみ南に1.5キロメートルほどの住宅が点在する場所です。
警察がパトロールをしましたが、クマの発見には至っていません。
一方、20日午前4時25分ごろ、青葉区芋沢の県道55号線を、自転車に乗って走っていた60代の男性が、左から出てきた体長1メートルほどのクマと衝突しました。
男性は衝突したはずみで転倒し、左足にけがをしました。
車で通りかかった人が119番通報し、男性は市内の病院に運ばれましたが、会話ができる状態だったということです。
クマは親グマとみられ、子グマとみられる2頭と、広瀬川のある方向の茂みに立ち去ったということです。
県は10月末までクマ出没警報を延長し、注意を呼びかけています。