芸術・文化の分野で優れた功績をあげた人たちに贈られる第36回高松宮殿下記念世界文化賞。
演劇・映像部門を受賞するアンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルさん(65)の横顔を紹介します。
1980年代以降のコンテンポラリー・ダンス界をけん引したアンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルさんは、1960年にベルギーに生まれ、幼い頃からバレエに親しんで育ちました。
「歩くことは踊ること」と語り、歩きや回転などの動きを起点とした振り付けで独自のスタイルを確立しました。
アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルさん:
ダンスは最も現代的な芸術だと思います。なぜなら、身体ほど「今、ここにある」ものはないからです。
1995年にはベルギーで舞台芸術学校を設立するなど、表現力だけではなく、考える力を持ったアーティストの育成にも力を入れています。
アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルさん:
ダンスとは世界の見方を示し、考えを形にし、内なる思いを表現する方法です。
日本でも過去に9回公演を行ったドゥ・ケースマイケルさん。
ダンスを通じて新しい表現の形を探り続けています。