沖縄県内の定時制や通信制の高校で学ぶ生徒が、学校生活を通して感じたことを発表する大会が16日に開かれ、コザ高校の城間裕翔さんが最優秀賞に選ばれました。
2025年で67回目を数える大会には、県内の定時制や通信制の高校に通う生徒10人が出場しました。
生徒たちは学校生活を通して感じたまっすぐな思いを、堂々と発表しました。
優秀賞 那覇商業高校定時制3年 森岡さくらさん:
私はこれからも「まあ何とかなる」というおまじないを胸に、ゆっくりと肩の力を抜いて、私のペースで進んでいきたいと思います
優秀賞 泊高校夜間部2年 荻堂理子さん:
世間の言う「普通」に囚われる必要なんて無い、周りと比べて落ち込んだりしなくて良い、何よりも自分自身を大切にすることが一番だと覚えていてほしい
この中から最優秀賞に輝いたコザ高校定時制の城間裕翔さんは、病気で人生が一変する中、高校で出会った幅広い年齢の多様な仲間たちとの挑戦や学びから得た、未来に希望を持って生きるという決意を語りました。
最優秀賞 コザ高校定時制4年 城間裕翔さん:
15歳から80歳まで年齢も背景も様々な仲間たち、その多様さがむしろ「ここにいてもいい」と思わせてくれたのです。「やればできる」なんて言葉、昔の自分にはただの理想に過ぎなかった。でも今は違います。心の底からそう言えるのです。片目は見えない。でももう一つの目で、確かに「希望」は見えています
最優秀賞に選ばれた城間裕翔さんは、県代表として11月に東京で行われる全国大会に派遣されます。