長野県佐久市の佐久長聖中学1年の沼田佳恭さんが、芝生の斜面を滑る「グラススキー」の世界大会で2年連続の3種目制覇を達成し、10月16日、県庁で報告しました。
芝生の斜面をさっそうと滑り降りる「グラススキー」。アルペンスキーの夏場のトレーニング用に開発されたスキーです。
この競技で、ジュニア世代を引っ張っているのが、佐久長聖中学1年の沼田佳恭さん(12)です。
今年8月にイタリアで開催されたジュニア世代の世界大会で14歳未満の部の3種目を制覇しました。
10月16日は県庁を訪れ、観光スポーツ部長に快挙を報告しました。
佐久長聖中1年・沼田佳恭さん(12):
「少し緊張したんですが、優勝できてよかったです」
1才のころから父・祐希さんの教えでスキーに親しんできた沼田さん。小学1年から地元のチームに入り、アルペンスキーに本格的に取り組み始めました。
その際、オフシーズンのトレーニングとして取り入れたのがグラススキーです。
大会に出るようになると国内外で好成績を収めるように。2024年8月には、チェコで開催された世界大会で12歳未満の部の3種目で優勝しました。
アルペンスキーでも今年3月に菅平高原で開かれたジュニアオリンピックで3位入賞。グラスとアルペンの両方で活躍しています。
王者として迎えた8月のグラススキーの世界大会。沼田さんは、ポールを通過しながらゲートをくぐったり、段差をジャンプで超えたりする種目「ジムカーナ」とスラローム、ジャイアントスラロームの3種目に出場。
3種目とも優勝し、2年連続3冠の快挙を達成しました。
佐久長聖中1年・沼田佳恭さん(12):
「たくさん練習してきたのでよかった。大会の1本目がすごく緊張してしまって、前が見えなくなったんですが、たくさん漕いで気合を入れました」
県観光スポーツ部・高橋寿明部長:
「どんどん活躍していただければと思いますし、3年後に信州やまなみ国スポがありますので、そちらでの活躍も期待しています」
これからはアルペンスキーの練習が始まります。
2026年3月に行われるジュニアオリンピックで今年以上の結果を目指します。
佐久長聖中1年・沼田佳恭さん(12):
「全中とかジュニアオリンピックとか、今年は年上との戦いなので、先輩たちに負けないように頑張りたい」