キノコ採りの遭難が相次いでいます。長野市信州新町の76歳の男性が、14日から行方不明となり、15日朝、発見されましたが、死亡が確認されました。また、泰阜村の山林でもキノコ採りの87歳の男性が滑落して、死亡しました。

行方がわからなくなっていたのは長野市の76歳男性です。

警察によりますと、男性は14日、1人で地域の山に、マツタケ採りに行ったまま戻らず、午後4時過ぎに知人が通報しました。

知人:
「きのう一緒に登って10時半ごろ用事でいったん帰って来た。そのあと1人で登っちゃったみたい。場所はわかる。多分滑って落ちたと思う。早く助けたい」

15日午前7時半ごろから警察と消防の約20人で捜索した結果、午前8時前、大町市八坂の山林で心肺停止の状態で倒れていた男性が見つかり、その後、死亡が確認されました。

尾根から100メートルほど滑落したとみられています。

また、泰阜村でも15日午前、神奈川県厚木市の87歳男性が、仲間と3人でキノコ採り中に滑落ました。

消防に救助されましたが、搬送先の病院で死亡が確認されました。

警察によりますと、県内では10月に入りキノコ採りの遭難が相次いでいて、15日までに9件9人が遭難し、このうち5人が死亡しています。9人とも70代以上の高齢者です。

警察は、単独での行動、入山は控えること、入山場所と予定を家族に伝えること、携帯電話やヘッドライト、防寒着を携行することなどを呼びかけています。

長野放送
長野放送

長野の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。