立憲民主党・日本維新の会・国民民主党の野党3党首は15日午後4時から1時間にわたって国会内で会談した。

会談後の会見で国民民主の玉木代表は、立憲の野田代表とどのようなやりとりをしたかについて、時間を割いて説明した。

国民・玉木代表によると、立憲・野田代表は、安保法制について「今のところ違憲の部分はこれまでみつかっていない」と回答し、玉木代表が「それなら現行の平和安全法制については違憲ではないと認め、必要なところを改正してはどうか」と提案すると、野田代表は「これから(違憲の部分が)出てくる可能性があるかもしれない」と述べたという。

また、原発について「必要に応じて新増設を認めるべきではないか」と促した玉木代表に対し、野田代表は安全基準を満たした原発を動かすことには賛成の考えを示しつつ「新増設は認めていない」として、立憲民主党の綱領に明記している「原発ゼロ」についても「見直さない」と明言したということで、立憲民主・国民民主の双方とも歩み寄りはみせなかった形だ。

一方で、政治資金の規制については、公明党と国民民主党が提案している改革案をもとに政治改革を進めていくことで合意できたという。

また、いわゆる「年収103万円の壁」のさらなる引き上げのための財源について立憲・野田代表から問われ、玉木代表は「赤字国債の発行は必要ないと答えた」とも述べた。

会談後の会見で玉木代表は、「丁寧に説明頂いたのはありがたいが、依然として隔たりはある」と述べる一方で、今月21日に臨時国会が開会する前日に改めて3党の党首会談を開くことを立憲・維新に提案したと明かし、再度の党首会談に向けて3党の幹事長や国会対策委員長などで調整を進めていく考えを示した。

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