愛媛県今治市の住宅で去年1月、ピアノ教師の女性を包丁で切りつけ殺害した罪などに問われている男の裁判が、松山地裁で15日から始まりました。男は殺意を否認しました。
殺人や監禁などの罪に問われているのは、西条市樋之口の無職・榊原正道被告(35)です。
起訴状などによりますと、榊原被告は今治市松本町の住宅で去年1月、住人のピアノ教師・冨田小雪さん(64)の首を包丁で複数回切りつけて殺害したほか、現場近くの道路で交際相手だった冨田さんの次女の腕をつかんで車に乗せ、監禁した罪などに問われています。
松山地裁では初公判が開かれ、榊原被告は「殺意を持って首を切り付けたのは違う」などと殺意を否認したほか、監禁の罪も否認しました。
検察は被告は冨田さんの次女と不倫関係にあり、交際トラブルをきっかけに犯行に及んだと指摘。冨田さんの首には後ろから前に達する切り傷などが複数確認され、「殺意の強さや悪質性は明らか」と主張しました。
この一方で榊原被告は「冨田さんを静かにさせようとして包丁を突きつけた際、転倒して首に傷がついた」「次女は心中するつもりで同行したと思っていた」などと主張しています。
判決は10月31日に言い渡される見通しです。
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