1960年代から続く地域の伝統行事です。10月12日、長野市篠ノ井で住民運動会が行われ約1200人が参加しました。白熱する競技。地域のつながりをより深める場となりました。
綱引きに、ちょっと変わった競技も。10月12日、長野市篠ノ井で行われた「市民運動会」です。
1964年の東京オリンピックの翌年から始まり、新型コロナなどで中止となった年もありますが、毎年行われる地域の伝統行事です。
59回目の今年は子どもから80代まで約1200人が参加しました。
市民大運動会 実行委員長・唐木一男さん:
「地域のコミュニティーとかを大切にしながら、これからも継続させていければいい」
運動会は17の地区による対抗戦で、7つの種目で競います。
柳沢地区は人口が最も少ない地区ですが、気合は負けていません。
柳沢地区の小学3年生:
「ちょっと難しかったけど、楽しかった」
柳沢地区・村松尚武区長:
「柳沢は人数が少ないけれど、いろんな種目に出て頑張っています」
高田地区は過去2大会連続で優勝。3連覇を目指します。
高田地区の住民:
「3連覇目指して頑張ります!」
高田地区・黒澤正和さん:
「チームワークはいいですよ、少ない人数なので。少数精鋭ではありますが、3連覇したい」
年に一度、地域が一体となる運動会。住民同士の絆を深める場にもなっています。
宮前地区の住民:
「顔と名前が一致しない、そういうことがある中で、実際出てみると、『だれだれのお母さんだった』みたいなことがわかるのでいい機会」
御幣川地区の住民:
「普段会わない人と会えますので、1年に1回ですけど、楽しく会話をするのも運動会の一つの意義では」
運動会ならではの競技はもちろん、篠ノ井独自の競技も。
ボール送り400mリレー。ゴール手前でミス。
参加者:
「ごめんなさない」
毎年、盛り上がるのが「血(ケツ)圧測定リレー」です。
各地区40代以上の男女6人がチームとなり、お尻で風船を割ってつないでいきます。
参加者:
「割れない!あ、割れた」
一気に風船を割る「ケツ圧」がポイントです。
なかなか割れない風船―。
応援も競技も白熱!
そして、運動会はクライマックスへ。最終競技は、小学生から50代までがバトンをつなぐその名も「人生リレー」です。
3連覇を目指す高田地区。女性のリレーでは常に1位を守り続け見事1位。
応援する人:
「おめでとう!」
続いて、男性のリレー。
結果は6位。総合結果も4位で3連覇は叶いませんでした。
高田地区の住民:
「ちょっと残念ですけど、また来年頑張ります」
「負けて悔しかったけど女子でリレー1位になれてよかった。来年は絶対に(総合)1位を取ります」
高田地区・黒澤正和さん:
「みんなと一緒に盛り上がって楽しくできてよかった。それ(高田地区)以外の方とも交流できたので、よかったと思う」
市民大運動会 実行委員長・唐木一男さん:
「こんなに盛り上がるとは思っていなかったが熱戦が繰り広げられてよかった。運動会を通じていろんなコミュニティー、会話がはずんだりとかが増えていければ」