花や鳥など、さまざまな動植物を描いた「花鳥画」を紹介する企画展が倉吉市の鳥取県立美術館で10月11日から始まるのを前に、会場や作品が関係者に公開されました。
倉吉市の鳥取県立美術館で11日から始まる企画展「The花鳥画ー日本美術といきものたちー」開幕を前に、関係者に公開されました。
会場には、江戸時代を中心に14世紀から昭和初期までに描かれた、動物や植物を主題にした「花鳥画」約70点が展示されています。
こちらは県が2023年度に収集し、初めて公開する伊藤若冲の墨画「花鳥魚図押絵貼屏風」。
水分の多い墨の滲みによって生まれる白い筋をいかす「筋目描き」の技法で魚のうろこや太鼓の木目などを表現。
円熟期を迎えた若冲の傑作のひとつです。
また、鳥取藩の御用絵師、沖一峨の「四季草花図」は左右が一対になった掛け軸で右に春と夏、左に秋と冬の草花や昆虫を描いて、写実性と装飾性を両立させています。
1年間にわたる修復を終え、色鮮やかに蘇りました。
鳥取県立美術館・山田修平さん:
「国内外のさまざまな花鳥画作品とあわせて鳥取の画家たちの面白い作品を描いた人たちがたくさんいたのでその人たちの活動にも注目いただけたら」
この企画展は一部の作品を入れ替え11日から11月24日まで開かれます。