柔軟な発想で愛媛県の地域課題を解決へ。松山市内で9日、県庁の若手職員のグループが民間企業と連携して中村知事にアイデアを提案しました。
若手職員:
「このスマートフォンに内蔵されているGPSをリアルタイムで活用することによって、ランダムでデジタル宝箱が自分のいる周辺に配置されていきます」
中村知事に提案しているのは、20代中心の県庁の職員たち。愛媛県は、若手の職員が特定のテーマで新しい政策のアイデアを中村知事に提案する「みんなの愛顔づくりプロジェクト」を毎年実施。おととしからは民間企業と連携しています。
今回は14人が3つの班に分かれ、民間企業と連携して「農林水産業」「DX」「官民共創」のテーマで政策を考え、報告会で説明しました。
このうち、サイボウズと連携して「DX」の施策を考えた班は、自転車とスマホゲームを組み合わせ、県民の生活の質を向上させる「Cyclink」を提案。
アイデアは、スマートフォンに専用アプリを入れ、スマホを身につけたまま自転車に乗ると宝箱のアイテムがあき、ポイントが自動で貯まるというもの。集めたポイントはクーポンや電子マネーに交換でき地域経済の活性化も期待できるほか、自転車の利用者の行動データを活用することで、道路の整備や渋滞緩和にもつながる可能性があるとしています。この提案の評価は…
中村知事:
「今回の提案というのは便利ではなく、楽しくするという観点なのでその視点というのは非常に面白いと思います」
さらに中村知事からは、2年後に松山市で開かれる自転車の世界最大級の国際会議「Velo‐city」の舞台で活用する逆提案もありました。
中村知事:
「日本で初めて開催されるこの舞台をどう活用するかという視点で、このプランを考えていったら」
「Cyclink」を提案した職員:
「今後より具体的な施策につながっていったらいいなと思った。愛媛県外のサイクリストも好き、愛媛県内の自転車に乗る人も自転車が好きという文化に育てていけたらいい」
過去には予算化され政策につながったケースもあり、愛媛県は今後、提案された政策のアイデアを実現できるか検討していくとしています。
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