「高市トレード」が鮮明になる中、円相場は1ドル=153円を突破です。
円相場は一時、1ドル=153円台に突入し、約8カ月ぶりの円安水準となっています。
高市氏は、景気を上向かせるため金利を抑えてお金を借りやすくする環境が望ましいとして、利上げに慎重だとされていて、条件が整えば利上げを進める姿勢の日銀との間で、考えに隔たりがあるとも指摘されています。
総裁就任後の会見で、高市氏が「金融政策で責任を持たなければならないのは政府だ」と語ったことで、日銀が利上げをしにくくなったとの見方が強まり、就任前から5円程度、円安が進みました。
一方、金は最高値を更新し続けています。
国内価格の指標とされる田中貴金属工業の店頭小売価格は8日午後2時の時点で、1グラムあたり2万1759円となり、最高値を更新しました。
「高市トレード」で円安が進んでいることが、円建ての金の価格を押し上げています。