那覇市が所有する土地をめぐる贈収賄事件で現金5000万円を受け取った収賄の罪に問われている那覇市議会の元議長の裁判が8日、開かれ元議長は「受け取った金を選挙費用などにあてた」などと供述しました。
那覇市議会の議長だった久高友弘被告は、那覇市が所有する土地の所有権を巡り、便宜を図る見返りに不動産関係者や元総会屋などから現金合わせて5000万円を受け取った収賄の罪に問われています。
8日の公判で久高元議長は受け取った現金のうち選挙費用に300万円、自宅の修繕に340万円を充てたなどと供述しました。
逮捕された当時、現金5000万円を議会の対策費などと説明していた事について久高元議長は8日の裁判で「記憶にない」と述べました。
次回の公判は11月17日に開かれ結審する見通しです。
この事件をめぐってはこれまでに贈賄の罪に問われている会社役員の男に対し有罪判決が言い渡されています。