10月8日までが回答期限の国勢調査。
北海道では調査を装う不審なメールが相次いでいる。
だまされないために、みやぶるポイントは。
回答で“記念品”―国勢調査装う詐欺メール
「重要。2025年国勢調査へのご協力のお願い。オンラインで回答を完了された方には感謝の気持ちとしてオリジナル記念品を進呈いたします」
これは9月、道内在住者に届いた総務省統計局をかたる国勢調査のお願いのメール。
流ちょうな言葉が並ぶが、これはニセのメールだ。

そもそも国勢調査とは5年に1度、国内に住むすべての人を対象に人口や世帯数などを把握するために行われる統計調査。

警察によると、道内では9月中旬から国勢調査を装った不審なメールが相次いで確認された。
現在のところ、被害は確認されていないが、メールに添付されているURLをクリックすると、個人情報がとられるリスクなどがあるということだ。
「クリックすると偽サイトに誘導されてそこで個人情報、それから口座情報などの入力を求められる」(道警生活安全部生活安全企画課 西中智則さん)

詐欺を見分けるポイントとは
相次ぐ不審なメール。
本物と偽物を見分けるポイントはあるのだろうか。
「国勢調査はメールでやっていません。身分証を携帯した訪問員がご家庭に直接訪問する。もしくは(郵送のほか)自身のスマートフォンやパソコンで行なう」(西中さん)
さらに、先ほどのメールにある記念品は存在しない。
「こちらの方に特典についてオリジナル記念品を進呈すると書いてありますが、国勢調査でオリジナル記念品を進呈するという事実はございません」(西中さん)

「(Q:じゃあそういう文字があれば疑う必要があると)そうです」(西中さん)
さらに、先ほどのメールの回答期限は9月となっているが、実際には10月8日までだ。
もし不審な連絡があれば最寄りの市区町村に連絡するか、警察相談専用電話「#9110」に相談してほしい。

国勢調査とは―
5年に一度、国内在住の全ての人が対象となって行われる調査。世帯ごとの人数や名前、仕事の状況などが調査される。
この調査によって、例えば1世帯当たりの人数がわかる。
昔は1世帯あたり5人ほどだったが前回の2020年の調査では2人ほどになっている、共働きの世帯が一時は半数を割っていたのが現在は7割ほどまで上がっているなど、今の日本の姿やこれからの姿がわかるようになっている。

この国勢調査を装って、不審なメールが多発している。
この国勢調査の回答方法は3パターンだ。調査員が自ら回収しに来るか、郵送か、インターネットで答えるか。
そのためメールが届いた時点で、これは詐欺だと疑ってほしい。
「記念品贈呈しますよ」や「9月16日までが期限です」など、回答期限が違う日を設けているメールに関しては詐欺であるため、十分に気をつけていただきたい。
