自民党総裁に女性として初めて選出された高市早苗氏。
あいさつで飛び出したのは「ワークライフバランスという言葉を捨てます」という「馬車馬」発言だった。
「Z世代」はどう受け止めたのだろうか。
自民党総裁選で、小泉進次郎氏を破った高市早苗氏。
保守派のリーダーの誕生に北海道の国会議員は―。
保守派のリーダーの誕生に北海道の国会議員は―
「経済成長重視ですし、国民に寄り添う政策をしっかり進められる人です。(自民党は)もちろん変わります」(自民党 中村裕之衆院議員)

「女性初の総裁は自民党の内部で変わっていかなければならないという民意の表れかな。誠意を持って協議に臨んでほしい」(立憲民主党 道連 勝部賢志代表)
高市新総裁は自民党議員へのあいさつで―。
「自民党をもっと気合の入った明るい党にしていく」
「全員に働いていただきます。馬車馬のように働いていただきます」
「私自身もワークライフバランスという言葉を捨てます」
「働いて、働いて、働いて、働いて、働いてまいります」(自民党 高市早苗新総裁)

「馬車馬」発言に北海道民は―
突然、飛び出した「馬車馬」発言。
「『昭和の発言』だなという感じ。『24時間働けますか』という言葉が昔あったように、体を壊してまで働こうとは思わないのでその考え方にはついていけないかな」(30代)
「ワークライフバランスは女性にとっては大切なので、女性としてはどうなのかなと率直に思った」(50代)
「自民党の皆さんがやらなければ国が変わらないんだろうなという危機意識から発せられているものだ」(50代)

「Z世代」は―
30歳ぐらいまでのいわゆる「Z世代」は。
「『たくさん働きます』と言ってくれてるので親近感がわくような人が総裁になったのかな」(20代)
「『働いて、働いて』というコメントがあって今までの人とは違う感じもしてこれからが楽しみだ」(20代)
「プライベートが充実してなかったら仕事も頑張れないかな」(20代)

物価高は学生にとっても深刻だ。
「最近は(お金が)枯渇している感があるがなんとかやってます。(節約術は)夜の時間帯に攻めている。夜のスーパーに行った方が安くなる」(1人暮らしの学生)
「『きのこの山』が好きなんですが1個300円と高くなってしまって。あまり食べられなくなってしまったのが悲しい」(実家暮らしの学生)

学生にとって深刻な物価高―新総裁に何を望むのか
田村悠介さん。北海道大学大学院の1年生で政治学を専攻している。
出身は横浜市。北海道での一人暮らしは5年目だ。
両親からの仕送り13万円とアルバイトで生活費をやりくりしている。
「(食費は)たぶん、月に3万円以上は絶対かかってますね」(田村悠介さん)

節約のため欠かせないのが「もやし」だという。
「1週当たり10袋は食べてますね。1日当たりは1袋以上は食べてるかな。(もやしがなかったら)家計のプライマリーバランスが崩壊しますね」(田村さん)
もやしは長年にわたって値段が安く抑えられていた「物価の優等生」だが―。
「3袋買っても120円。(以前は)100円切るぐらいだった気がします」(田村さん)
田村さんはほかにも生活費を切り詰める努力を続けていた。

「暖房は使ってないですね。ガス代がどんどん上がって来ていて、冬になると毎月2万円も取られてしまう。そうなるとなかなかキツイ」(田村さん)
布団の下に電気毛布を4枚入れて寒さをしのいでいた。
高市新総裁には何を望むのだろうか。

「給付ですね。減税とか給付付き税額控除の話もあるが、やっぱり制度設計には時間がかかったりする。そういうことをやるよりはとにかくすぐほしいというところがありますね」(田村さん)
Z世代の若者からのメッセージだ。
