県議会9月定例会は6日、閉会しました。
大石知事の政治資金をめぐる問題で、長崎県議会の野党3会派が出していた「百条委員会」の設置を求める動議は、賛成少数で否決されました。
動議を出したのは、県議会の野党3会派の10人です。
大石知事は、2022年の県知事選挙で自身の後援会に2000万円の架空貸し付けをした疑惑が持たれています。
野党3会派は、貸し付けの経緯など説明責任を果たすべきだとして、より強い調査権限を持つ百条委員会の設置を求めました。
改革21 山田朋子 会派代表者議員
「知事、事実関係の整理と説明はいつなさるのでしょうか」
「県民に納得いただくまで議会が知事に対するチェック機能を果たす」
最大会派の自民党はこれまで、捜査を理由に説明が不十分だった部分の回答を求めた上で、長崎地検が9月、政治資金に関する刑事告発を不起訴としたことなどから、設置に反対しました。
一方、会派の中では「議会として説明責任を質すべき」との声もあり採決では8人が退席しました。
動議は賛成13、反対22の賛成少数で否決されました。
百条委員会の設置を求める動議の否決は3回目ですが、議長からも説明責任を果たすよう言及がありました。
大石賢吾 知事
「丁寧な説明が求められているということについては事実だと思う。私にできることをしっかり検討しながら対応していきたい」
県議会9月定例会は6日で閉会しましたが、大石知事は知事選への態度をまだ明らかにしていません。