4日開かれた自民党総裁選で、石破総理大臣の後継となる新たなリーダーに高市早苗氏が選出されました。

少数与党の厳しい政局のなか、県内の自民党議員からは、「強いリーダーシップ」に期待する声が上がっています。

*リポート
「自民党本部前です。解党的出直しをかけた今回の総裁選、党の新たなリーダーが間もなく決まるということで永田町は緊張感が高まっています」

5人の候補者が出馬した自民党総裁選。

会場の党本部には県選出の国会議員が続々と会場入りしました。

国会議員と党員・党友による投票の結果、全国31の都道府県連からトップの支持を得た高市早苗氏が183票を獲得し1位、2位は164票を集めた小泉進次郎氏となり、上位2人による決選投票にもつれ込みました。

*小泉進次郎氏
「ともに自民党を一つにそして政治を前に日本を前に進めていこうではありませんか」

*高市早苗氏
「私はきょう、ご一緒している議員の皆様とともに自民党に新たな歴史を刻みたい」

そして決選投票の結果

「高市早苗君をもって当選者と決しました」

高市氏が、国会議員票149票、都道府県連票36票を獲得し新総裁に選出されました。

女性の自民党総裁の誕生は初めてです。

*自民党新総裁 高市早苗氏
「全世代総力結集で全員参加で頑張らなきゃ立て直せませんよ。働いて働いて働いて働いて働いて参ります」

県選出の国会議員の投票先です。

衆議院富山1区選出の田畑裕明議員は、1回目は小林鷹之氏。

決選投票は公表していません。

2区の上田英俊議員は1回目は茂木敏充氏。決選投票は高市氏に投じました。

3区の橘慶一郎議員は1回目、決戦投票、共に当選同期の小泉氏に投票しました。

野上浩太郎参院議員は公表しませんでした。

*1回目小林氏 決選非公表 田畑裕明衆院議員
「県民国民が求めている経済対策、声なき声を政策として実現する。そうしたことを高市新総裁に期待したい」

*1回目茂木氏 決選高市氏 上田英俊衆院議員
「今の国において必要な政策を立案して実現されるのは高市さんではないかと。自民党はいろんな方が人材としているので総力戦で国難に向かっていただけるものだと思う」

*1回目・決選ともに小泉氏 橘慶一郎衆院議員
「新総裁のもとで国の課題の解決について頑張らなくてはいけないし私どもも力を入れて頑張っていきたい」

*投票先 非公表 野上浩太郎参院議員
「ここからが重要で、高市新総裁のもとで一致結束して進んでいくことが必要様々な取り組みについてスピード感を持って進んでいくことが重要」

県内の党員・党友の投票は、高市氏が6100票でトップとなり、次いで小泉氏が5013票、林氏が3046票で、決選投票の県連票は高市氏に投じられました。

投票率は68.07%と前回を0.9ポイント上回りました。

*自民党県連 宮本光明幹事長
「政策的に決めきれない部分があったり弱いぶれる自民党に感じた部分は多かった
と思う。1つ柱を持って物事を進めていく強いリーダーシップを期待していきたい」

高市新総裁に県民は。

*70代
「決まるべきところに決まったかなと。野党と上手く調整しながら進めていただければ。(期待するのは)やっぱり経済、物価の安定」

*学生
「女性初(の自民党総裁)女性の立場をもっと上げてほしい」

*子育て中
「女性が働きやすい社会になれば良いなと思う子どもを育てながら仕事をするのは大変なので」

*30代
「(選出後の挨拶で)『働いて働いて…』と言っていたが、まずは不透明になっている政治をもっとオープンにしていただきたい。高市さんでできなかったらもう他の党にやってもらうくらいの最後のチャンスだと思います」

*高齢女性
「申し訳ないけど自民党には期待していない連立を組むとか組まないとか。自民党の主張が見えていない。海外からの受けはどうなのか、ちょっと心配」

一方、野党は。

*立憲民主党県連 山登志浩代表
「かつての安倍総理が推進していた政策を焼き直しするだけではないか。結局、政策が逆戻りするのではないか。国民の期待と反する方向に進められることがないのか注視していきたい」

*国民民主党 庭田幸恵参院議員
「(高市氏は)「約束を守る」と言っていた。ガソリンの暫定税率の廃止、年収の壁の引き上げは公約としてやるという風に訴えていたので、この約束をまず守ってほしい」

*富山維新の会 柴田巧代表
「去年も石破さんなら(自民党は)変わるんじゃないかという期待があったけれど、結局総裁になってみたら、言っていたことはできないままに退陣した。その二の舞の
可能性もある。これからどういう政治をするのか、政策を打ち出すのかしっかり見極めていきたい。」

*共産党県委員会 上田俊彦委員長
「高市氏について言えば、裏金議員の復権とか、選択的夫婦別姓には反対とか(時代に)逆行している。期待できない。従来の自民党政治そのもの。」

公明党県本部は、期待を寄せています。

*公明党県本部 佐藤則寿代表
「初めての女性総裁となるのでそういう意味では期待をしているし心から歓迎をする。国民の政治離れは政治とカネの問題ですのでここはきちんとまず、真っ先に、していくという流れだ」

富山テレビ
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