7日から始まる特別展「売茶翁と若冲」
6日、内覧会が開かれ、約130点の作品がお披露目されました。
この展示会は、佐賀で生まれ、煎茶を世に広めたとされる売茶翁と、数々の動植物画で有名な江戸時代の画家、伊藤若冲との交流を紹介するもので、県やサガテレビなどでつくる実行委員が開きました。
7日からの開催を前に、6日は関係者向けのセレモニーと内覧会が開かれました。
作品の一部は3日前にトラックで到着。関西の美術館や個人が所有する掛け軸など約40点が展示予定の部屋に搬入されました。
【大川内リポート】
「10月7日の展示会に向けて、着々と準備が進められています。今は、届いた展示物に間違いがないか、確認作業が進められています」
美術館の職員と作業員によって、作品一点一点が丁寧に確認されます。
佐賀県立博物館によると、搬入された作品などは、会場の温度や湿度など、環境になじませるため、一晩置いてから展示の準備を進めたということです。
会場では、2人にまつわる貴重な掛け軸や書など約130点を観ることができます。
こちらは、若冲が売茶翁の姿を描いた作品です。
人物画をほとんど描かなかったとされている若冲ですが、売茶翁の姿だけは、複数残していることから、2人の関係性の強さがうかがえます。
こちらは、売茶翁と若冲の合作「髑髏図」
若冲が描いた髑髏に、売茶翁が禅の教えを引用しています。現存する3点のうち、2点をこの展示会で観ることができます。
【県立美術館 福井尚寿館長】
「売茶翁のことをぜひ知っていただきたいのが一番なんですが、合わせて今一番人気のある画家の一人若冲の作品が九州でこれだけまとまって見れるのは普段めったにないことでございますので。多くの人に見に来ていただきたいと思っております」
特別展「売茶翁と若冲」は、7日から11月24日まで、佐賀市の県立美術館で開催されます。