奈良市は、DV=ドメスティック・バイオレンスの被害者の個人情報を、誤って加害者側に伝えてしまったと明らかにしました。

奈良市によると、DVの被害者が住民票の写しの交付などを制限するといった被害者保護の措置を採る対象だったにもかかわらず、先月=9月、市の子ども給付課が誤って被害者の住所が記載された書類を市内の保育施設を通じて加害者に渡したということです。

DV被害者保護の情報は、市民課を通じて子ども給付課にも届いていましたが、書類を打ち出す際に職員の確認が不十分で、その後必要な複数人によるチェックもされていませんでした。

配布の数日後、児童相談所の職員が保育施設と子どもの状況を確認するなかで被害者の個人情報が誤って加害者側に渡ったことが発覚しました。

個人情報の漏洩に伴う被害は現状、起きていないということですが、市は被害者に謝罪したうえで、安全確保のため警察などに情報共有したということです。

奈良市は、再発防止に向けシステムの改修やDV被害者の情報を扱う際のマニュアルの点検などを行うとしています。

関西テレビ
関西テレビ

滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山・徳島の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。