愛媛でも6日の夜空に「中秋の名月」が浮かびます。お月見といえば欠かせないのが「団子」。ただ、この「月見団子」の材料のコメが高騰。それでも松山市内の和菓子店は値上げやサイズを小さくしたりせず、1本100円(税込)の販売価格でふんばっています。

曽我部愛麗キャスター:
「ショーケースにはおいしそうな和菓子がズラリと並んでいます。こちらには『月見だんご』と書かれた団子が飾られています」

松山市の和菓子専門店「菓農庵春泰堂」。創業37年で、旬の素材を使った大福や生菓子などを製造・販売しています。毎年、この時期になると限定の月見団子が登場します。この店の月見団子は関西風といいます。

菓農庵春泰堂・西浦良浩店主:
「お月様に雲がかかったイメージで作りました。あんこを付ける(巻く)ことによっておいしくなる。大阪とか関西に多い。京都から全部取り寄せてますので、小豆もね。砂糖もこだわってますので最高の材料で作ってます」

「中秋の名月」は別名「芋名月」とも。「サトイモ」に見立てた楕円形のもちに、独自の製法で作られた北海道産小豆のこしあんを巻いています。

曽我部キャスター:
「おもちがモチモチでかなり弾力があります。こしあんがなめらかで上品な甘さです」

驚きは販売している価格。和菓子店こだわりの月見団子をはじめ、みたらし団子やよもぎ団子を1本100円(税込)で提供しています。値上げはしてないといいます。

ただ今年は材料のコメの価格高騰が続き、団子に使っている米粉やおはぎに使うもち米も大幅に値上げ。米粉は1~2割、もち米は前年比1.5~2倍程度上がっているといいます。

西浦良浩店主:
「相当あがってきよる。さっきも電話しよったんですけど、大事になってしまって。今年はかなり(価格が)すごいことになってますね。収量もないし値段も今までにない上がり方」

春泰堂は3日時点で、価格を上げたりサイズを小さくしたりすることはせず、今後も可能な限り“一本100円”を守り続けたいとしています。

西浦良浩店主「もっと上がる可能があるみたいだけど、何とか努力して、できるだけおいしいものを安く提供するのが僕らの務め」と話しています。

中秋の名月は6日であるものの、実は満月は7日。国立天文台によりますと、今年は中秋の名月の近くに土星も見え、満月に近い月はとても明るいため、土星はやや見づらくなるかも知れないとしています。

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テレビ愛媛
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