慢性的な混雑が続いている出雲空港の駐車場に、10月3日から新しい管理システムが導入されました。
混雑の要因になっている長期間駐車する車両の実態を正確に把握、混雑緩和対策に役立てる狙いです。
宍道正五記者:
出雲空港の駐車場、3日から出入り口付近にカメラが設置されました。
出雲空港の駐車場、出入り口に設置されたのは監視カメラ。
コインパーキングや商業施設の駐車場などで普及が進む、車のナンバーを記録するシステムです。
空港に8か所ある駐車場の出入り口にあわせて16台が設置されました。
24時間体制で車の出入りを記録。規定を超えて駐車する車を特定します。
出雲空港では約1500台分の駐車スペースが確保されていますが、慢性的に満車状態が続いています。
こうした混雑の緩和をめざし、空港を管理する島根県は2024年7月、ターミナルビル近くは3日以内、離れた場所は14日以内を原則とする駐車場の利用ルールを導入しました。
ただ、実際に駐車した期間を確認するには「人海戦術」、職員が駐車場を歩いて調べるほかありませんでした。
島根県出雲空港管理事務所工務課・藤岡八寸志課長:
職員の労力が格段に減り精度の高い管理ができると思う。
カメラの導入費用は約6000万円ですが、県は長期的には人件費を抑えられることから駐車料金に転嫁せず、引き続き無料で利用できることにしています。
駐車場利用者:
「(カメラ監視は)仕方がないと思う。」
「無料で利用できるなら無断で停める人がいなくなると思うので、空港を使う人だけが停められるようになって良いと思う。」
島根県出雲空港管理事務所工務課・藤岡八寸志課長:
(利用者の皆様には)引き続き、管理の徹底をお願いしたいのと、カメラに撮られているということで長期駐車の方が減るための抑止力になればと考えている。
新しいルールを導入したあと、長期駐車の車は半分以下に減っているということですが、県は空港の利用が増える秋の行楽シーズンに向けて、新しいシステムの導入を周知するとともに、利用者にルールを守るよう呼び掛け混雑の緩和につなげたいとしています。