宮城野高校の生徒たちが、戦争の体験を聞き、語り部活動で使う絵の制作に取り組んでいます。その絵が完成し、10月1日、依頼したグループに手渡されました。

宮城野高校美術科の生徒たちが手渡した3枚の絵は、戦争体験を語り継ぐ「白萩の会中央支部」のために描いたものです。

白萩の会は県内の元女性教員たちのグループで、小学生向けの語り部活動で使うため絵の制作を依頼しました。

生徒たちは、戦争を経験した人から当時のことを聞き取るなどして、作品のイメージをふくらませ、1カ月かけて絵を完成させました。

こちらは、敵の飛行機から逃げる少女。

生徒
「真後ろに敵の機体がいるっていうのは、本当に怖いなって思って、手を手前にやって、必死に逃げ惑う様子を描いた」

白萩の会のメンバー
「迫力があって素晴らしいです」
「絵を見せていただいて、あのとき(戦争)の様子がまざまざと思い浮かべられて、小学生に伝えるには効果的な絵に仕上がっていて、本当にびっくりしました」

戦争を経験していない高校生たちが、悩みながら描いた絵。それぞれの内面にも変化があったようです。

生徒
「絵として、自分でビジュアルで描き出すことをしたことによって、当時生きていた人たちの生きざまとか、日本という国で起こった事実というのを、自分の中で一つの答えとして感じ取れた」

白萩の会は受け取った絵を使って、県内の小学校で語り部を行う予定です。

仙台放送
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