県警科捜研の不正なDNA鑑定問題を受けて警察庁は佐賀県警に対し10月8日から特別監察を実施すると発表しました。
【楠芳伸長官】
「佐賀県警察からは確認の結果、今回の不適切な取り扱いによって捜査・公判に対する影響はなかったというふうに報告は受けておりますが、DNA型鑑定に対する国民の信頼を損なうものであり警察庁として重く受け止めております」
警察庁の楠芳伸長官は2日の定例会見でこのように述べ10月8日から佐賀県警に対し特別監察を実施する方針を示しました。
特別監察ではDNA型鑑定の実施体制やその実施状況に加え、今回の不適切事案の原因究明とそれを踏まえた再発防止策について担当職員など10人程度を派遣する予定です。
【楠芳伸長官】
「この特別監察を通じまして佐賀県警察に対して必要な指導監督を行なってまいりたいというふうに考えております」
警察庁は今回の特別監察の結果を踏まえながら今後、他の都道府県警察の科学捜査研究所についても順次観察を実施することにしています。
警察庁からの特別監察が実施されることを受け、佐賀県警の福田本部長は先ほど「真摯かつ適切に対応し、その結果については県民の皆様にご説明する考えです」というコメントを発表しました。
