群馬・長野原町にある八ッ場ダムで、サルの集団が目撃されている。ダムの管理支所は観光客に対し、「エサを与えず近づかないように」と呼び掛けている。

「20~30匹はいたと思う」立ち入り禁止エリア侵入も

群馬・長野原町の観光名所・八ッ場ダムで9月10日に撮影されたのは、おしりをポリポリとかきながら、まるで「良い景色だな~」と眺めるような仕草を見せるサルの姿だ。

ダムの至る所に現われた「サル」(提供:国土交通省 利根川ダム統合管理事務所)
ダムの至る所に現われた「サル」(提供:国土交通省 利根川ダム統合管理事務所)
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しかも、サルは1匹や2匹ではなく、「集団」になって現れていた。

これにはダムの管理者である八ッ場ダム管理支所長も、「こんなに多くのサルを見たのは初めて。20~30匹はいたと思う」と、驚きを隠せない様子だった。

八ッ場ダム管理支所は、敷地内で縦横無尽に動き回るサルの集団をXで公開。

「立入禁止区域に侵入した不届き者を発見!」(国土交通省 八ッ場ダム管理支所のXより)

子どもを背に乗せて歩くサル(提供:国土交通省 利根川ダム統合管理事務所)
子どもを背に乗せて歩くサル(提供:国土交通省 利根川ダム統合管理事務所)

施設内を映した映像には、器用に細い柵の上を歩くサルや、赤ちゃんをおんぶするサルの親子連れ、また、虫がいたのか、柱にいた何かをパクリと口に運ぶ様子も記録されていた。

見学ツアーに多くの人が参加するなど、人気観光地でもある八ッ場ダム。立ち入り禁止エリアに“侵入”したサルたちは、ダムの設備や人に危害を加えることなく、管理用の赤い橋を通って山のほうに消えていったという。

八ッ場ダムの管理支所長は、「観光客の方に被害が及ばないといいなと思っている。エサなどをあげず、見かけても近づかないようお願いします」とコメントしている。
(「イット!」 10月1日放送より)

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