新潟県上越市の小学校で9月30日、クマに遭遇したときの対処方法を学ぶ学習会が開かれました。児童たちは防御姿勢などを実践し、大人に助けを求めるまでの手順を確認していました。
30日、上越市三和区の三和小学校で全校児童約200人を対象に開かれたのは『大型獣被害対策学習会』です。
【うぃるこ 梅村佳寛さん】
「今年はクマが秋に食べているブナの実が全然なっていなくて、山にエサがない年になっている。クマがいつも以上に街に降りてきてしまう年」
講師を務めたクマの生息調査などを行う、うぃるこの梅村佳寛さんが語ったのは、今年のクマの出没件数の多さです。
【記者リポート】
「クマはこちらの県道上で目撃されました。道路の近くには民家が点在していて、さらにクマのエサとなる柿の実も確認することができます」
三和区末野の県道でも8月の早朝に体長約1mのクマが目撃されるなど、上越市三和区での目撃件数はこれまでに11件となっていて、去年の同じ時期に比べ、倍以上に増えています。
【うぃるこ 梅村佳寛さん】
「(クマが)ひっくり返そうとするかもしれないので、ひっくり返されないように、うつぶせになって足を広げて身を守る」
この日の学習会では、クマに遭遇したときに地面にうつぶせになり、手で首を覆うといった防御姿勢などについて学び、実践していました。
また、クマを見つけたときには、ゆっくりと後ずさりをして、クマから離れたあと、近くにいる大人に助けを求めるまでの手順も確認していました。
【児童】
「(クマを)見たことはなかったが、これからこういう危ない場面があったときに、その対策を知れてよかった」
【児童】
「もしも、クマに会ったら顔とかを傷つけられないようにしたいので、勉強したことをやりたい」
【うぃるこ 梅村佳寛さん】
「クマと出会ってしまったときに、慌てずに騒がずに、ゆっくりその場から立ち去って、きちんと周りの役場の方などに報告をあげていただくのが大事」
上越市では市内の小・中学校を対象に、今後も学習会を開催する予定です。