自民党総裁選の投開票日まであと4日。

大阪市内では9月29日、高市早苗候補の決起大会が開かれましたが、持ち前の“高市節”が影を潜めていました。

29日夜、大阪市内で開かれた高市候補の総決起大会。

保守系議員や党員からの期待が大きく、およそ1500人が参加しました。

■国会議員票は小泉候補「80人超」林候補「約60人」高市候補「40人超」(FNN調査)

FNNが国会議員の動向を調査したところ、小泉候補が80人超、林候補がおよそ60人、高市候補が40人を超える支持を集め、三つ巴の戦いが予想されています。

総裁選は、国会議員票と、同数の党員票のあわせて590票を巡って争われ、各陣営はこの党員票固めに奔走しています。

■高市氏“総決起大会”で「シカの話ははっきり言って評判悪かった」

そんな中、開催された総決起大会で、高市候補は冒頭に次のように話しました。

【高市前経済安保担当相】「党本部でやった会見は評判悪かったです。私の心の中に溜まっていたものをお話ししたのですが、シカの話ははっきり言って評判悪かった」

持ち出したのはシカの話題。というのも、告示日の演説会で市候補は突如、シカを題材にした和歌を詠み、外国人政策の厳格化を訴えていました。

【高市前経済安保担当相(総裁選会見で)】「高円の秋野の上の朝霧に…奈良のシカを足で蹴り上げるとんでもない人がいる。古来の伝統を守るために体を張ります」

高市候補は、この「シカ発言」が失敗だったとも取れるような発言を繰り返しました。

■票固めのため「独自色を消している」と自民党内からも…

その後、物価高対策などは話すものの、“保守強硬”の高市候補らしい政策論は影を潜めていました。

総決起大会終了後、理想のリーダー像を問われると、「多くの国民の皆様の幸せや国益に繋がる方向転換であれば、リーダーが先陣をきってやるべき」と話しました。

他の候補も票固めのため「独自色を消している」と党内から聞こえてくる今回の総裁選。10月4日に投開票を迎えます。

関西テレビ
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