任期満了に伴う広島県知事選挙は告示まで1カ月を切りました。現時点で立候補を表明しているのは無所属新人で元副知事の横田美香氏だけとなっています。知事選をめぐる動向を取材しました。
【横田美香氏】
「前副知事の横田美香です。秋に県政に挑戦したいと考えております」
知事選への立候補表明後、初めて、きのう街頭に立った、横田美香氏。知事選挑戦への思いを訴えました。
【横田氏】「若い人たちが広島で生活し、そして幸せに子育てができる、そういった環境を整えていく必要があると考えています」
およそ30分間、街頭に立った横田氏。
【横田氏】
「なかなか私自身のことを知られてないと思いますので・多くの人たちに伝えていくのは難しいことだなっていうのを実感した」
27日には広島市中区に構えた事務所の開所式を実施。会場には自民党広島県連の平口洋会長のほか、現職の湯崎英彦知事、その湯崎県政を支えてきた県議会の中本隆志議長を始め、主要3会派の会長が出席しました。
【横田氏】
「この故郷を良くしたい・私がこれまで培ってきた経験をしっかりと生かして貢献していきたい」
横田氏に知事選への立候補を勧めたという湯崎知事は出会いのエピソードを披露し、知事選での支援を呼びかけました。
【湯崎知事】
「横田さんとの出会いは東京の県人会でした。非常に笑顔が素敵ではっきりとモノを言われる。私は横田さんであれば広島県知事にふさわしい人だと思っておりますし、必ず勝ち取ることができると信じております」
また、26日に党本部が推薦を決めた自民党広島県連の平口会長は…
【自民党・平口洋県連会長】
「湯崎知事の後継としてですね。力を発揮していただいて県民のためにご精進いただけるようにお願いを申し上げまして私の挨拶とさせていただきます」
横田氏はこの日、公明党と連合広島にも推薦を申請したことを明かすとともに、今後、立憲民主党や国民民主党へも推薦申請を検討していると述べました。
【立憲民主党広島県連・森本真治代表代行】
「自薦、他薦も含めて、関心を持っていらっしゃる方が我々のところにも色々なルートを通じて話があります。民主県政会、また支援組織の連合広島ともしっかりと意思疎通しながら、最終的な判断をしていきたい」
今月8日に独自候補の擁立に前向きな姿勢を見せていた立憲民主党広島県連は候補者探しが難航していて、横田氏が推薦申請をすれば、推薦する可能性も高く、与野党相乗りの構図となる公算が大きくなっています。
現時点でほかに立候補を表明する人がいないことに横田氏は…
【横田氏】
「県民の皆様に私を知っていただくという意味ではきちっと選挙戦を戦ってまいりたい」
一方、共産党県委員会は市民団体とともに候補者を立てる準備を進めています。
県知事選挙は来月23日告示、11月9日に投開票されます。