実際に起きた災害事例をもとに、消防隊員が訓練です。
福岡市内の全救助隊が参加し、救助に必要なスキルを確認しました。
29日、訓練には福岡市内の全救助隊から約70人が参加し、建物の反対側にいるけが人を救助する想定で行われました。
ビルの上から建物の間に倒れている要救助者を発見し、ストレッチャーを使ってチームで救助に当たります。
<訓練>
隊員:どうされました?
要救助者:めまいがして
隊員:めまいがした
要救助者:動けなくなりました
隊員:めまいがして動けなくなった
この訓練は実際に起きた事故や災害をもとに訓練内容が設定されていて、隊員たちは実際の現場でも正しい判断ができるように、要救助者を救う手段を確認していました。
また、火災訓練では実際に煙がたかれ、建物内に閉じ込められている人の救助が行われ、視界が悪い中、壁伝いに要救助者を探していました。
訓練後には各隊の課題も話し合われ、さらなるレベルアップが求められていました。
◆城南消防署 飯倉出張所 荒川大河 消防士長
「もっと経験とスキルを磨いて、市民の方を安全に助けられるよう救助対応を続けていきたい」
福岡市では去年、火災が279件、転落や建物への救助が649件起きていて、市消防局ではいかなる現場でも対応できるよう、訓練を重ねたいとしています。