「あの日のきょうにずきゅん」テレビ新広島、放送50年の歴史の中から、あの日のニュースを振り返ります。

今から34年前の1991年9月27日、台風19号が広島に接近、強烈な暴風と高潮が県内各地を襲い、塩害による大規模な停電が発生しました。

台風19号は、27日夕方から翌未明にかけて、中国地方を暴風域に巻き込みました。
広島市内では当時、観測史上最高の最大瞬間風速58.9メートルを記録。
各地に深い傷跡を残しました。

日本三景、安芸の宮島の厳島神社では、国宝の回廊をはじめ、国の重要文化財の能舞台が屋根から崩れ落ちるなど、原型をとどめない無残な姿となりました。

また、県内のカキいかだは6割近くが損壊するなどの被害を受けたほか、県北のリンゴの産地ではリンゴがほぼ全滅という大きな打撃を受けました。

さらに、海水が強風で飛ばされ電線の絶縁部分に付着する「塩害」によって、沿岸部を中心に大規模な停電が発生。広島市では復旧までに1週間以上かかった地域もありました。

テレビ新広島
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